アメリカの大学受験 - Yahoo!知恵袋
(一般的な物を記しましたが、難易度の高いアイビーリーグ校のような四年大学を基準に書いています)
1. 入学試験
入学希望者の書類審査は基本的に以下の項目を参考にして行われます。
又、大学によってどの項目を重要視するかは異なります。
a. SAT (共通試験)
SATはアメリカと世界各地で一年に6回ほど(地域による)行われる共通試験です。
数学 (Math)、読解(Critical ReadingとWriting)の三科目があり、それぞれ800点づつの合計2400点満点の試験です。
日本のセンター試験と違い、何度でも受験できますし、成績も二年間有効です。
ただ、一般的には2〜4回受けるのが普通です。
内容はそれほど難しくはありませんがエッセイを書く必要性もあるため、英語が苦手だと苦労します。
アイビーリーグのような有名大学となると満点、最低でも2200点が当たり前となります。
b. SAT Subject Test (科目別試験)
一般のSATとは異なり、特定の分野(例えば科学、歴史など)があり、800点満点です。
多くの大学は最低二科目の成績を希望しています。これも有名大学だと受験者が皆、満点に近い点数を取ります。試験は共通試験のSATと同じ日に行われ、どちらかを選ぶ形となります。
c. 学校の成績
高校4年間(日本では中3から)の学校での成績を提出します。ほとんどの大学では12月末までに願書の締め切りがあるので、願書提出後の成績は余程落ちない限り影響はありません。
単に成績を見るだけではなく、どういう授業を取っているかなども重要になります。
例え成績(GPA)はあまり良くなくても、学校で難しい授業を進んでとっているか、などと何をとるかも選考の対象となります。
d. エッセイ
大学から与えられた題材でエッセイを書きます。書く能力、自分をいかにアピールできるかが重要です。多くの大学はCommon Application (共通願書)を受け入れているので、その場合は同じエッセイを複数の大学に使用できますが、さらにもう一つエッセイを要求する大学も少なくありません。
e. 部活/課外活動
勉強以外に何が出来るかが問われます。どれだけ色々な事をし、実績を残せるかが鍵となります。同じ成績を持つ受験者の中で何故大学が自分を選ぶべきか?部長をつとめたり、生徒会長だったり、何でも良いから全国レベルの実力があったりすると有利です。
f. 推薦状
基本的に一つか二つ必要です。いくつもの推薦状を送る事はできますが、数を絞り、内容の濃い推薦状を狙うのが一般的です。自分では推薦状の中身を見る事が出来ないため、相手といかに人間関係を築けるかが重要となります。
g. (TOEFL)
アメリカの高校やインターナショナルスクールなど英語を第一言語としていない学校に通っている人は英語の読み書きができることを証明する必要があります。TOEFLの点数は高いに越したことありませんが、大学の提示した点さえとれば問題ありません。
以上の主要要素を総合的に見て、合否が決まります。
2. 合格する可能性
アメリカの大学は入るのが簡単とよく言われますがそれは間違いです。
もちろん簡単な所もありますが、それは難易度の低い大学なので基準にすべきではありません。
難関大学に限って言えば2011年度はハーバードが6.2%、コロンビアが6.4%、スタンフォードが7.1%であり、アイビーリーグ校の平均合格率は8.6%と一割以下がほとんどです。
例え勉強ができ、頭が良くても合� ��するとは限らないという点では単に一度、試験で良い成績を残せば合格できる東大より難しいとも言えるかもしれません。
3. 授業料
アメリカの授業料は高いとよく言われます。たしかに年間3〜500万の学費は普通であり、そこに生活費を足すとかなりの高額になります。ですが、奨学金(Financial Aid)を貰う人もたくさんいます。難関校では合格者全員が優秀なので、Need Based Financial Aidが適用され、所得に応じて奨学金が出されます。なので、家庭が裕福な所では授業料の全額を払い、所得が低ければ低い程、多くの奨学金が出されます。
ただし、残念ながらハーバード、プリンストン、MIT、イェールなどの一部の大学以外では海外からの留学生に対してNeed Blindではありません。つまり、奨学金が必要かどうかが合否判定の判断材料に加えられます。なので、奨学金が必要であれば合格率は下がります。
4. 学部制度
アメリカでは基本的に受験時に学部を区別しません。ただし、工学部(Engineering)は例外の場合が多い。
これはLiberal Arts(一般教養)の大学が多いためです。よって「学部」を受験するのではなく、「大学」を受験する事になります。また、理系や文系の区別もありません。
一応、願書に希望する学部を書く欄がありますが、「Undecided(まだ決めていない)」とすることも出来るし、後から変えることもできます。
入った後は二年生の終わりに専攻する学部を決めて、その学部から卒業します。
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